2歳児からのプレ幼稚園へ

2021年1月5日

2020年は本当に大変な年でした。
新型コロナにより、どのように運営していけばよいのか試行錯誤の毎日でした。
幼児教育無償化による対応も、幼稚園でも、就労目的の方がメインの保育所でもないちあきっずにとっては、立ち位置を模索しなくてはならず、ダブルで先が見えないトンネルにいるような気分でした。
しかし、毎日が大掃除のような消毒作業に追われることになったり、ぜったい感染するわけにはいかないとの意識で、職員の生活は一変しましたが、園児たちはこれまでと変わらず元気に登園し、友達同士のやり取りや、みんなで過ごすためのルールを学ぶ中で、日々成長する姿を目の当たりにし、ずっとお家に籠らせていたのでは、この成長はなかったのかもしれないと、沢山のお友達と過ごす事の重要性を再認識しました。

私自身の子育てで、長子が2歳の時に、切迫早産で安静生活になってしまい、一時保育を利用する経験をしました。
最初は泣く息子を預けて帰るのに、自分の体さえ健康だったならばと、可哀そうなことをしている気持ちで心苦しかったのですが、楽しそうに通うようになり、工作を嬉しそうに持ち帰ったり、お祭りや劇にも参加させてもらい、本当にいい経験と思い出が出来ました。
朝よりもお迎えに行ったら出来るようになっていた!なんて感じる日もあるくらい、日々園でいろいろ吸収してくるし、なにより楽しそうだったので、今度は通わなくなるのが可哀そうになり、無事出産を終えてからも、習い事の代わりと週に1,2回通わせました。
費用や空きがあるかの問題が解決すれば、毎日通わせてあげたかったのが本音です。
その経験から、幼児教育の大切さを痛感し、公立幼稚園が2年制なのであれば、息子や息子の友達が通えるプレ幼稚園を、自分の目で選んだ先生と作ってしまおうと『ちあきっず』開設に至りました。
『幼稚園に入る前の集団生活』の意義を自ら痛感したことにより、『未就園児が楽しく過ごせる場所を作る!』ということに邁進してきたのです。
これまで『3歳児のためのプレ幼稚園』ということで、年少さんをお預かりしてきましたが、待機児童が解消されつつあるほど保育園が増えたり、こども園もでき、路頭に迷う年少さんは少なくなってきたと感じる今、年少さんより小さい子たち、まさにこれからお友達に興味を持ちだした『2歳児から通えるプレ幼稚園』が初心に返ると必要だと感じていた事なのだと、迷いが吹っ切れました。

4月からは『2歳児からのプレ幼稚園』として、運営してまいります。これまで通り、3歳児も通うことができます。

今はコロナの配慮で、児童館などの幼児がふれあう場所が、接触を減らした形での運営になっています。
顔見知りになって、お友達になるという、これまで当たり前だったことが、皆無になってしまったという人の話も耳にします。
親子だけでポツン、ポツンと静かに遊んでいては、お友達のおもちゃを取ってしまったり、取られてしまったりして、社会性を身に着けることが経験できない・・・
私が子育てで大切にしたいと思った、集団生活から最も遠い状況に、今はなってしまっているのを目撃して、とても不安な気持ちになりました。
確かに、不特定多数の出入りがある場は感染リスクが上がるので、知らない人にはなるべく近寄らないようにしようと思うでしょう。
そんな世情だからこそ、子どもだけで遊ばせてあげることのできる、『プレ幼稚園』の存在意義が強まるのではないかと思いました。

現在、プレプレクラスでの経験を踏まえながら、プログラムを最終調整中です。
まもなく募集要項などをお伝えできるようにいたしますので、興味のある方は、ぜひまたホームページをご覧ください。