我慢できる子

2017年4月3日

卒園式では手短にご挨拶させていただいたり、卒園式のみんなの頑張りがあまりにすごかったので、事前にこんな話をしようと考えていたこととは別の話をすることになったので、ここではなむけの言葉ではないですが、卒園にあたり思ったことをコメントさせていただきます。

3歳児のためのプレ幼稚園ということで活動していますが、卒園時には全員4歳です。

4歳というと『マシュマロテスト(実験)』というのをご存じでしょうか?

40年程前に実施された実験で、4歳の子供に簡素な部屋でお菓子を渡し、

『これはあげるけれど、先生が帰ってくるまで食べなかったらもう一つあげるね』と言って15分間一人にし観察するというものです。

この結果からは食べずに我慢できた子の学力が高くなるなど、いろいろな事が検証されたのですが、近年実験に参加した子供たちが大人になってどうなったのかの追跡調査が報告されました。

そこで私が一番注目したのは、食べずに我慢できた子たちはIQや学歴、職種、生活水準にかかわらず『自分は幸せである』と答える傾向が強かったのだそうです。

これから先、学業や仕事をしていくなかで、困難にも立ち向かわなくてはなりませんが、自分自身が『幸せ』だと感じられる人生を送れるということが一番素晴らしいことではないかと思います。

それがIQなどとは関係がないのであれば、幼児教育で力を注ぐべきことは『我慢』や『自制』が出来るようになるということなのかもしれません。

発表会の練習では『我慢』や『自制』はなかなか難しかったのですが、本番では見事に出来ました。

ですのでみんなに『我慢』や『自制』の素養はあると思います。

それを何もない部屋で一人で発揮できるのかがこの実験なのですが、卒園児のみんなが実際この実験を受けたらどんな結果がでるのだろう?わが子はどうだろう?と考えてしまいました。

可愛い園児たちの未来が幸せであることを願っています。